古式ゆかしいだけじゃない!日本の結婚式で生まれた感動演出5選

目次

1. はじめに:日本の結婚式は独自の発展を遂げ、感動的な演出が多い

日本における結婚式は、古くからの伝統と現代のスタイルが融合し、独自の発展を遂げてきました。特に近年では、従来の形式にとらわれない自由な発想で、ふたりらしい結婚式を挙げるカップルが増えています。

時代結婚式のスタイル特徴
古代村中を挙げての祝宴共同体の結びつきを示す
中世武家社会における儀式家と家との結びつきを重視
近代西洋文化の影響教会式やウェディングドレスの登場
現代多様化個性を重視した自由なスタイル

このように、時代の流れとともに変化してきた日本の結婚式ですが、その根底には、夫婦の永遠の愛と幸せを願う気持ちが込められています。そして、その想いを形にする演出の数々は、ゲストの心を打ち、感動的な式を作り上げてきました。

本記事では、日本で生まれた感動的な結婚式の演出を5つ厳選してご紹介します。

2. 【定番】日本で生まれた感動の結婚式演出5選

(1) 三三九度:夫婦の契りを交わす神聖な儀式

– 由来と歴史、三つの盃に込められた意味

三三九度は、鎌倉時代から続くといわれる日本の伝統的な結婚の儀式です。もともとは、神仏に結婚の誓いを立て、夫婦の永遠の絆を祈願する神聖な儀式として行われていました。

三三九度では、新郎新婦が三つの盃で三度、互いに酒を飲み交わします。

回数意味
一つ目三度夫婦の誓い
二つ目三度両家の繁栄
三つ目三度子孫繁栄

三つの盃と三度の口付けには、それぞれ意味が込められており、夫婦の絆を深め、両家の繁栄と子孫繁栄を願う気持ちが込められています。

現代では、神前式だけでなく、人前式でも三三九度を取り入れるカップルが増加傾向にあります。これは、日本の伝統的な結婚の儀式を大切にしたいという気持ちの表れと言えるでしょう。

– 神前式だけでなく、人前式でも取り入れるカップルが増加傾向

三三九度は、本来神前式で行われる儀式ですが、近年では人前式でも取り入れるカップルが増加傾向にあります。その理由としては、以下のような点が挙げられます。

理由説明
宗教にとらわれない人前式は、特定の宗教にとらわれずに式を挙げたいというカップルに選ばれています。
ゲストと共感しやすい神前式よりも、ゲストにとって馴染みのある形式のため、儀式の意味を理解しやすく、共感を得やすいという側面があります。
自由度の高い演出人前式は、式次第や演出内容を自由に決められるため、三三九度のような伝統的な儀式も取り入れながら、オリジナリティあふれる式にできるという魅力があります。

このように、三三九度は、その神聖な意味合いと、比較的どんな形式の結婚式にも取り入れやすいという柔軟性から、多くのカップルに選ばれています。


(2) 折鶴シャワー:ゲストの祝福が降り注ぐ

– 千羽鶴と同様、夫婦円満や長寿の願いを込めて

折鶴シャワーには、千羽鶴と同様に、夫婦の円満や長寿を願う意味が込められています。

意味説明
夫婦円満鶴は夫婦の仲が良く、一生連れ添うことから、夫婦円満の象徴とされています。
長寿鶴は長生きする鳥として知られており、長寿の願いが込められています。
ゲストの祝福ゲスト一人ひとりが折り鶴に祝福の気持ちを込めて折ることで、新郎新婦へのたくさんの「おめでとう」が降り注ぐ演出になります。

これらのことから、折鶴シャワーは、ゲストの祝福とともに、新郎新婦のこれからの人生が幸せで溢れるようにとの願いを込めて行われます。

– ゲスト参加型演出として人気上昇中

折鶴シャワーは、ゲスト参加型の演出として人気上昇中です。ゲスト一人ひとりが折り鶴に「おめでとう」「お幸せに」といったメッセージや、新郎新婦への願い事を書き込み、新郎新婦に向けてシャワーのように降り注ぎます。

メリット説明
ゲストとの一体感を生み出せるゲスト全員が参加できるため、会場全体で新郎新婦を祝福している一体感を味わえます。
手作りの温かさを演出できる折り紙という親しみやすいアイテムを使用することで、手作り感あふれる温かい演出になります。
メッセージを読み返す楽しみがあるゲストからのメッセージは、結婚式後も新郎新婦にとって大切な宝物になります。

このように、ゲスト参加型の演出である折鶴シャワーは、結婚式に温かい一体感を生み出せる演出として人気を集めているのです。

– 折り紙にメッセージを添えるアレンジも

折鶴シャワーはゲスト一人ひとりの折り鶴に、新郎新婦への祝福や結婚生活への願いを込めることができる演出としても人気を集めています。

メッセージ例意味
おめでとう!結婚を祝う気持ちを表す一般的な言葉
末永くお幸せに!夫婦円満で幸せな結婚生活を送るようにとの願い
素敵な家庭を築いてください新しい家族としての門出を祝い、温かい家庭を築けるようにとの願い
赤ちゃん早くほしいな~子孫繁栄を願う言葉
いつも笑顔が絶えない二人でいてね明るく楽しい結婚生活を送るようにとの願い

これらのメッセージは、折り紙を開く際に新郎新婦の目に触れるため、感動もひとしおです。結婚式のテーマや新郎新婦の希望に合わせて、メッセージの内容や折り方を工夫することで、さらにオリジナリティあふれる演出にすることができるでしょう。

(3) ベールダウン:花嫁の最後の身支度

– 母から娘へ、愛情と願いを込めて

ベールダウンは、花嫁の母が娘である花嫁の顔にかかったベールを下ろすという演出です。これは、花嫁の身支度を整える最後の儀式として、欧米のキリスト教式の結婚式から伝わりました。

日本では、チャペル式だけでなく、人前式でも取り入れられています。母から娘へ、これまで注いできた愛情と、これからの幸せを願う気持ちが込められた、美しく感動的な演出として人気を集めています。

ベールダウンに込められた意味
花嫁のこれまでの人生を表すベールを下ろすことで、過去との決別を意味する
新しい人生のスタートを祝し、これから始まる未来への希望を託す

ベールダウンは、花嫁が母親からの愛情を改めて感じ、感謝の気持ちを伝えることができる貴重な機会です。また、ゲストにとっても、親子の絆を感じさせる感動的な場面として記憶に残ることでしょう。

– 神聖な儀式としての意味合いが強く、感動を誘う

ベールダウンは、花嫁がバージンロードを歩く前に、母親によって顔にかけられたベールを下ろしてもらう演出です。キリスト教式の結婚式では、ベールは花嫁を邪悪なものから守るという意味があり、かつては花嫁の顔が見えないようにベールで覆い隠していました。そのベールを挙式直前に下ろすことで、花嫁は最後の身支度を整え、神聖な儀式へと進んでいくのです。

意味詳細
花嫁を守るベールは、邪悪なものから花嫁を守るためのものとされ、その役割を終えるという意味でベールダウンが行われます。
最後の身支度これまで育ててくれた家族に見守られながら、最後の身支度を整えます。
新しい人生への旅立ちベールダウンは、花嫁が親元を離れ、新しい人生を歩み始めることを象徴する儀式でもあります。

ベールダウンは、単なる演出ではなく、深い意味と歴史を持つ神聖な儀式です。そのため、多くの参列者の心を打ち、感動を誘う演出として、近年日本でも広く取り入れられるようになっています。

– 新郎によるベールアップとの対比も美しい

ベールダウンは、花嫁の母から娘へ最後の身支度を整えるという感動的な演出です。一方、結婚式では新郎によるベールアップも行われます。

演出ベールダウンベールアップ
行う人花嫁の母新郎
タイミング挙式直前挙式中
意味合い花嫁の最後の身支度新郎が花嫁と向き合う

このように、ベールダウンとベールアップは対照的な演出です。ベールダウンは、これまで花嫁を支えてきた家族の愛情を感じさせるものであり、厳粛な雰囲気の中で行われます。一方、ベールアップは、これから夫婦として歩み始める二人の未来への希望を感じさせる演出です。 対照的な二つのベールセレモニーは、感動的な結婚式を演出する上で欠かせないものとなっています。

(4) 和装人前式:日本の伝統美と個性を融合

– 神社や寺院など、厳かな雰囲気の会場が人気

和装人前式では、日本の伝統的な雰囲気を感じられる厳かな会場を選ぶカップルが多いです。

会場特徴
神社神聖な雰囲気の中、神前式さながらの厳粛な式を挙げられる
寺院静寂で厳かな空間は、心落ち着く結婚式に最適
日本庭園を有するホテルやレストラン緑豊かな庭園を背景に、開放感と厳粛さを兼ね備えた式が可能
歴史的建造物格式高い雰囲気の中、忘れられない一日を演出できる

これらの会場は、和装の美しさを引き立て、日本の伝統を感じさせる写真や映像を残せる点も魅力です。
また、参列者にとっても、非日常的な空間を体験できる貴重な機会となるでしょう。

– 三三九度や誓いの言葉など、日本の伝統的な要素を取り入れられる

和装人前式では、三三九度や誓いの言葉など、日本の伝統的な結婚式における要素を取り入れることができます。

儀式説明
三三九度新郎新婦が三つの盃で交互に酒を飲み交わし、夫婦の契りを固める儀式
誓いの言葉神の代わりに、参列者の前で夫婦になることを誓います

これらの要素を取り入れることで、厳かで神聖な雰囲気を演出することができます。

たとえば、以下のように伝統的な要素を盛り込むことができます。

  • 三三九度を、雅楽の生演奏とともに執り行う
  • 誓いの言葉に、夫婦としての決意や感謝の気持ちを込める
  • 親族代表からの祝辞を、短歌や俳句で贈る

このように、伝統的な要素を取り入れながらも、現代的な感性と融合させることで、ふたりらしいオリジナリティあふれる結婚式を創り上げることができます。

– 衣装や演出にオリジナリティを出せるのも魅力

和装人前式の魅力は、衣装や演出にオリジナリティを出せる点にあります。 伝統的な和装に現代風のエッセンスを加えたり、ふたりらしいテーマを設定して、世界に一つだけの結婚式を創り上げることができます。

カテゴリー具体例
衣装色打掛や白無垢のデザイン、小物使い、ヘアスタイルを現代風にアレンジする
洋髪に綿帽子や生花を合わせる
袴の色や柄にこだわる
演出和楽器の演奏や書道パフォーマンスを取り入れる
鏡開きで日本酒ではなく、出身地にちなんだお酒を用意する
テーマカラーを設定し、会場装飾や衣装に反映させる

このように、伝統的な要素を残しつつ、ふたりらしさを表現できる自由度の高さが、和装人前式の魅力と言えるでしょう。

(5) 鏡開き:夫婦の門出を祝う

– 酒樽を夫婦で開くことで、ゲストと喜びを分かち合う

鏡開きは、もともとは武家社会で行われていた祝賀行事であり、結婚式のような慶事にも取り入れられるようになりました。大きな酒樽には「夫婦円満」や「末永い繁栄」といった願いが込められており、新郎新婦が力を合わせて開くことで、ゲストと喜びを分かち合い、これからの門出を祝います。

鏡開きの流れ説明
① 木槌の準備新郎新婦が並んで立ち、介添人から木槌を受け取ります。
②「よいしょ!」の掛け声ゲスト全員で「よいしょ!よいしょ!よいしょ!」と三回掛け声をかけ、場を盛り上げます。
③ 酒樽を開く新郎新婦が息を合わせて木槌を振り下ろし、酒樽の蓋を開けます。
④ 振る舞い酒開けたお酒は、ゲストに振る舞われ、皆で祝杯をあげます。

結婚式後も、鏡開きを行った酒樽は縁起物として、新居に飾られることが多いです。

– 結婚式後も、鏡開きを行った酒樽は縁起物として飾られる

結婚式で鏡開きを行った酒樽は、その後も末永く夫婦の生活を見守る縁起物として大切に扱われます。

用途説明
新居のインテリアとして結婚式の思い出を形として残し、華やかな雰囲気を添えます。
結婚記念日のお祝いに毎年結婚記念日に酒樽を開けて夫婦の絆を確かめ合い、末永い幸せを祈願します。
子供の誕生や成長を祝う席に酒樽は繁栄や発展の象徴とされ、子供の健やかな成長を願う気持ちも込められています。

このように、鏡開きで用いた酒樽は、結婚式の思い出を大切に保管するだけでなく、様々な場面で夫婦の幸せを願う縁起物として活躍します。

3. まとめ:伝統と現代風アレンジで、ふたりらしい結婚式を

日本の結婚式では、古くから伝わる伝統的な演出と、現代ならではの新しい演出が共存しています。

演出伝統的な側面現代風アレンジ
三三九度夫婦の契りを交わす神聖な儀式人前式でも取り入れられる
折鶴シャワー夫婦円満や長寿の願いを込めるゲスト参加型演出として人気
ベールダウン母から娘への愛情と願いを込める新郎によるベールアップと対比
和装人前式日本の伝統美を感じられる衣装や演出にオリジナリティを出せる
鏡開きゲストと喜びを分かち合う結婚式後も縁起物として飾れる

このように、伝統的な演出も現代風にアレンジすることで、従来の意味合いを大切にしながらも、ふたりらしさを表現することができます。

大切なのは、自分たちの想いやテーマに合った演出を選ぶこと。古式ゆかしい伝統と現代風のエッセンスをバランス良く取り入れ、心に残る結婚式を挙げましょう。

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