新入社員が企業に入って初めて体験するイベントが入社式です。
多くの企業が
・会社が掲げる理念を新入社員に知ってもらう
・社会人としての自覚を持ってもらう
ことを目的として入社式を執り行いますが、せっかく入社したのであれば会社に親しみを感じてもらえるような演出の入社式にしたいものです。新入社員に「この会社を選んでよかった」と思ってもらうことができれば会社への帰属意識やエンゲージメントを高めることができるでしょう。そこで今回は、実際の演出事例を取り上げながら入社式におすすめのアイデアについてご紹介していきます。
入社式の意義とは?
そもそも入社式の意義とはなんでしょうか?学生であった新入社員にとっては初めて体験する社会人としてのイベントであり新たなスタートの第一歩でもあります。当然ながら企業も新しい人材を受け入れるため、双方にとってかかせない重要なイベントであると言えます。
入社式を行う意義は、これまで学生であった新入社員に社会人としての自覚を持ってもらうことであると言えるでしょう。この際に、新入社員に義務として出席しなければならないイベントではなく、参加して良かったと思わせられるような入社式を企画できたならば、新入社員にとってだけでなく企業にとっても大きなプラスとなるはずです。新入社員が先輩社員とコミュニケーションを取り、打ち解けるることができるような場を準備できればこれからは働くことになる企業に好印象を抱いてくれるはずです。
入社式のおすすめ演出事例10選
入社式の演出は企業によって多種多様です。近年では社会的な情勢によりリモートでの入社式を行う企業も数多くあり、各企業が趣向を凝らしたユニークな入社式を執り行っています。そこで続いて、参考となるような入社式におすすめの演出事例10選をご紹介していきます。
プラネタリウムで入社式を演出
プラネタリウムで知られるコニカミノルタは、自社のプラネタリウムを用いた入社式を行っています。迫力ある全天映像の演出もとで行われる入社式は、新入社員にとって忘れられない体験になったことでしょう。
2021年に有楽町のプラネタリア TOKYO行われた入社式では、コニカミノルタの新入社員が笑顔で入社式に臨む姿が見られます。プラネタリウムの迫力はもちろんのこと、自社の看板製品を存分に活用した演出は新入社員にとって思い出に残る入社式になるでしょう。入社式の様子はコニカミノルタの公式サイトで確認することが出来ます。
参考: 2021年度 コニカミノルタ入社式 – YouTube
ニュース番組のスタジオ風入社式
一風変わった入社式を行っているのは株式会社明治産業です。毎年趣向を凝らした演出の入社式で話題の明治産業ですが、2023年度は報道番組やニュース番組スタイルの演出で話題となりました。
報道番組のスタジオを模した会場で、会社の先輩社員が入社一年目のエピソードなどをインタビューで答えるというシチュエーションで進行します。また実際に新入社員がその映像を見てコメントをするなどして、先輩社員とのコミュニケーションを取れる演出となっています。
シャチのパフォーマンスで入社式
鴨川シーワールドはシャチのパフォーマンスショーで新入社員を出迎える一風変わった入社式を行っています。
2023年度は総勢27名の新入社員が鴨川シーワールドの看板であるシャチに歓迎されて入社式を迎えました。この水族館ならではの入社式は、ショーを見てシャチの水しぶきを浴びるお客様の気持ちを体感するという理念のもと行われています。先輩社員とシャチに祝福されて、式前は不安な表情を見せていた新入社員たちも笑顔を見せる入社式となりました。
国立競技場でスポーツ入社式
株式会社スポーツフィールドはスポーツを通じて新入社員との親交を深める「令和5年度株式会社スポーツフィールド入社式」を執り行いました。この入社式は国立競技場で行われ、総勢29名の新卒社員が迎え入れられました。
午前の部は代表取締役からの激励の言葉など厳かな形で式が進行し、午後の部からは国立競技場という場所を存分に活かしたプログラムが実施されました。大玉送りや車いすリレー、そして100m走などを通じて競い合うことで新入社員同士が切磋琢磨し、コミュニケーションを積極的に取る様子がみられました。スポーツを通していち早く絆を結ぶことで入社後のコミュニケーションを円滑にし、業務への好影響も見込まれます。
話題の水中入社式
鳥羽水族館は「水中」で行う話題性抜群の入社式で毎年のように話題をさらっています。
令和4年度では、潜水士の資格をもつ新入社員がウェットスーツの上にリクルートスーツを着て水中で入社式に臨むというユニークな演出で話題になりました。入社式の会場となったのは鳥羽水族館が誇る大きなコーラルリーフ・ダイビング水槽です。新入社員は辞令を受け取った後にスポンジを受け取り、先輩飼育員の指導のもと初めての水槽掃除に挑戦をしました。企業の特徴や強みを活かした入社式の演出は対外的なアピールやPRにも向いています。水族館の来館者に直接見てもらえるだけでなく、SNSなどで拡散されれば企業にとって良いアピールとなります。
ハイブリッド入社式
近年の社会情勢の影響で、リモートワークやオンラインでのやり取りは一気に社会に浸透しました。少しずつ実際の対面でのやり取りが戻りつつある中、オンラインとオフラインを併用した「ハイブリッド入社式」を行ったのが資生堂です。実際の会場での入社式にwebカメラを用いたオンライン参加形式を併用して入社式が行われました。魚谷社長兼CEOは「この変化の大きな年に入社したことを1 つの記憶として覚えていてほしい」と語り、常に変化しつつある社会に対応していく姿勢を見せました。
参考: 資生堂やコーセーがハイブリッド入社式 リアルとオンラインを併用 – WWDJAPAN
「契りの手形」で絆を結ぶ入社式
星野リゾートもまたユニークな入社式の演出で有名です。星野リゾートは例年「手形の契り」という独特な演出で入社式を行っています。手形の契りは「顧客は友人、社員は家族」という星野リゾートの理念を体現するようなイベントです。新入社員は手のひらに絵の具をつけて印のように手形を押して契りを交わします。
2023年度の入社式では青森県奥入瀬(おいらせ)渓流ホテルで4日間の新人研修の後に恒例の「手形の契り」を行いました。手形の契りを交わす「契りの会」では星野佳路代表から応援メッセージが送られた他、スタッフから歓迎の川柳が詠まれました。
ブライダルスタイルの入社式
株式会社一家ダイニングプロジェクトは、自社で運営する結婚式場でブライダルスタイルの入社式を行いました。
飲食業とブライダル事業の双方を運営する株式会社一家ダイニングプロジェクトは自社が運営する「The Place of Tokyo」で会社と社員との結婚という理念を体現するような入社式を挙行しました。チャペルでの人前式風入社式では、代表取締役の参列のもと結婚になぞらえた誓いが宣誓されました。入社式の中盤にはこの日のために特別に用意されたウェディングケーキへの武長とのケーキ入刀並びにファーストバイトが行われ本当の結婚式さながらの雰囲気で入社式の幕が閉じました。自社の得意分野を活かした入社式の演出は、新入社員のモチベーションを高められるだけでなく、事業理解にも繋がります。
鉛筆を削る入社式
三菱鉛筆株式会社の入社式は創業の原点である鉛筆を新入社員が削るというユニークな形で行われました。この鉛筆削り入社式は2008年から行われおり、新入社員は先輩社員に教わりながら小刀で鉛筆を削ることが伝統となっています。新入社員たちはぎこちないながらも自身で削った鉛筆を使って入社時の抱負の書き初めを行いました。
この鉛筆による書初めは入社5年目に返却されることとなっており、合わせて入社5年目の先輩社員に書き初めが返されました。この独特の「鉛筆削り入社式」は自社のレガシーである鉛筆に改めて触れる機会であるとともに、これを削るように自身の研鑽を積んでほしいという理念のもと続けられています。入社式を通して創業の原点に触れるという演出が新入社員のモチベーションを高める役割を担っているのです。
家族に感謝を伝える入社式
最期にご紹介するおすすめの入社式の演出事例はSAKAI株式会社の家族同伴の入社式です。
SAKAI株式会社は家族同伴の入社式を行っており、式の後半ではご家族への「感謝レター」をサプライズで読むことがならわしとなっています。SAKAI株式会社は入社式を改めて家族に感謝を伝える場であると位置づけており、社会人になるまで育ててくれた家族同伴で入社式を行っているのです。就職はこれまでの長い学生生活との区切りです。SAKAI株式会社によればこの大きな節目に感謝を伝えてほしいという思いから家族同伴の入社式を行っているのです。
新入社員の思い出に残るような入社式を演出しましょう
今回は、入社式のおすすめの演出事例10選をご紹介してきました。入社式は単なる儀礼的なイベントではありません。今回ご紹介してきた入社式の演出事例では、様々な企業がユニークな式を行っています。一見すると奇抜な演出にも思われますが、企業の理念や強みを体現するような演出がなされていることがわかります。演出次第では、新入社員と先輩社員の仲を深め、企業へのエンゲージメントを高めることができるのです。是非今回の記事を参考にして、新入社員の思い出に残るような入社式の演出を考えてみてください。
プルモーでは、ユニークな入社式を演出できる様々な機器のレンタルを行っております。
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