勇猛果敢に火事の現場で活躍する消防士さんがパートナーだなんて、憧れる方も多いのではないでしょうか?
そんなステキな消防士さんの結婚式ですが、やはり少し特殊なお仕事なだけに、結婚式においてもちょっと変わった点があるのではないかと思ってしまいますよね。
今回は消防士さんの結婚式について、よく聞くお悩みポイントや余興について、ご紹介していきたいと思います!
よく聞くお悩みポイント
消防士さんと結婚するということは、披露宴にお呼びする招待客の中にも同僚や上司など、消防士の方が多いお式となります。また、一般と違った決まり事なんかもありそうですね。ここでは、そんな消防士さんならではの結婚式に関するお悩みポイントをまとめてみました!
お悩みポイントその1.儀礼服を着るのは結婚式?披露宴??
消防士さんの制服といえば、真っ先に思い浮かぶのはオレンジ色のレスキュー服もしくは真っ赤な消防服ではないでしょうか。消防士さんにはこの様な制服以外に、冠婚葬祭時に着用する特別な服装があります。
それが「儀礼服」です。
儀礼服とは、消防士さんが式典時に着用する制服で、消防本部の庶務課にお願いすると貸し出してもらうことができます。
絶対着なくてはいけない…という決まりはありませんが、形式のある、とても格好いい制服ですので、新婦側のお母様やご親戚から結婚式での着用を要望されるケースもあるんだとか。
ちなみに、儀礼服には黒と白の2パターンがあります。
式典などに出席する際は黒、消防音楽隊や地域イベントなどに参加する際に白を用いられることが多いようです。どちらの儀礼服でも借りられる…というわけではなく、所属本部によって借りることができる儀礼服のタイプは異なるようです。
詳しくは、新郎様所属の消防本部にお問い合わせの上、ご確認ください。
さてこの儀礼服に関してのお悩みですが、着用するタイミングで悩む方が多いようです。結婚式で着るのか、はたまた披露宴で着るのか。
正式なものであれば、やはり結婚式で着用するべきと言う意見と、せっかくなので多くのゲストの方たちにも見てほしいので着用は披露宴で…という二通りの意見です。
正式な取り決めは無いようですが、多くの方が披露宴で着用する場合が多いように見受けます。
結婚式だと親族のみの参列になる場合が多く、やはり多くの人達に見てほしい…ということで披露宴で着用されるカップルが多いのです。
結婚式も、人前式など多くのゲストが参加する式であれば、こちらで儀礼服を着用することもあるようです。
お悩みポイントその2.招待するゲストについて
同僚などは友人枠と同様に、新郎新婦で出席人数を合わせて、ある程度自由に誰を呼ぶか決めることができますが、頭を悩ませるのは上司を招待するかどうかです。
「上司を招待するかどうか」というと語弊がありますが、「どの段階の上司まで招待すれば良いのか」という点で悩まれるようです。
基本的には、消防署勤務なら「警防課長」、出張所勤務なら「出張所長」、日勤の消防士なら「予防課長」あたりまでを招待しておけば良いでしょう。
実際には、勤務している消防署もしくは消防本部の社風ならぬ「署風」があるかと思いますので、ご自身と年齢が近い既婚の先輩や最近結婚された同僚の方などに、事前にリサーチしてみることをオススメします。
お悩みポイントその3.結婚式中に呼び出しって無いの?!
消防士さんは人命を助けるとても重要で大切なお仕事です。ご結婚されるなら、パートナーになる方もその重要性十分心得た上でご結婚を決めたことと思います。とは言っても、せめて結婚式くらいは呼び出しなんて無く、無事に行ないたい…と願いますよね。
人生の節目となる冠婚葬祭に関しては、職場も最大限の配慮をしてくれるので、呼び出しなんてありません!!…と言いたいところですが、そういう訳にはいかないようです。
災害があれば、休日であろうと呼び出される可能性は十分あり、それは結婚式を含めた冠婚葬祭時でも同様です。
大規模な災害の場合、もしすぐの呼び出しは無かったとしても、二次災害での急な呼び出し…という可能性もあります。過去、実際に災害出動により結婚式をキャンセルした方もいらっしゃいます。
こればかりはどうしようも無いことですので、お仕事に真剣に向き合うパートナーを誇りに、怪我無く無事に帰ってきてくれることを願いましょう。
消防士さんの結婚式【余興編】
新郎さんが消防士さんなら、ご招待する同僚の皆様も消防士さんです。
そんな同僚の方たちによる余興は、迫力があって場が盛り上がると好評ですが、一部では「ちょっとやり過ぎ…」という意見もチラホラ見受けられ…。
そんな消防士さんの余興の様子を、ほんの一部ではありますがご紹介します。
消防士さんの余興その1.定番の「愛の救助隊」
この余興は、消防士さん独特ではありますが、定番中の定番なんだとか。多少簡略的にですが、そのシナリオ内容をご紹介させていただきます。
【愛の救助隊・シナリオ】
(同僚4~5人で入場)
同僚A.ゴホゴホッ…ここまで火の手が回ってきたな!
同僚B.あぁ、一刻も早く要救助者を見つけないと!!
同僚C.あ!関係者の方ですか?危ないので下がっていてください!!
(と、ゲストを守るような姿勢をとる)
同僚D.なにかありましたら、後ほど連絡しますので、連絡先を…
(と言って、招待客の中からお目当ての女性の連絡先を聞くという小ボケを織
り交ぜる)
同僚A.いたぞ!(新婦を指差す)
同僚B.大変だ!すでに心肺停止状態だ!!誰か人工呼吸を!
全員.はいはい!はぁーい!!
新郎.……はい!
同僚C.さぁ!一刻も早く!!
※新郎と新婦がキス(人工呼吸)※
同僚D.大変だ!ますます炎が強くなっていく!!
同僚A.こ、これは!二人の愛の炎だ!!
同僚B.この火を消火することは一生できませーーん!!
消防士さんの結婚式という独特の空間の中では招待客の皆様も含め、なかなかウケが良いようです。
消防士さんの余興その2.ある意味定番?「筋肉お披露目余興」
体が資本の消防士さん。常日頃の訓練の賜物でもありますが、その筋肉美はなかなかのものです。ご本人達もそれは十分自覚しているので、その筋肉の美しさを使った余興が行われることも多いようです。
- ふんどし姿で消防士ボディービルダー大会
- 全裸でほふく前進で入場(立ち上がって寸劇時はヘルメットで股間を隠す)
- 上半身裸でターンテーブルの上でポージング
- ふんどし姿でソーラン節
などなど。
筋肉好きの女性ゲストもいらっしゃるでしょうから、ウケが良い場合もありますが、度を越してしまうと場の雰囲気が一気に寒く冷え切ってしまう…なんてこともあります。
このような余興を行う場合には、事前の飲酒はほどほどにして、勢いに任せた行き過ぎた演出を行わないよう配慮することをオススメします。
消防士さんの余興その3.基本教練を再現
基本教練とは、部隊の基本動作を統一する一定の動作のことを指します。消防士さんだけでは無く、警察官や自衛官など、入隊した際にまずミッチリと行われる行動だそうです。
基本教練には個体教練と部隊教練がありますが、披露宴で実施するのはぜひ部隊教練をオススメいたします。数名でビシッと乱れずに統一された動きをする様は、とても格好いいものです。
基本…というだけに、入隊後は徹底的にその姿勢ならびに動作を叩き込まれ、この様子は一般人は普段目にすることは無く、とても物珍しいものです。
また、新郎様の同僚・上司にしてみれば繰り返し会得してきた動作であり、特別な打ち合わせをしなくてもその場でスッと行うことができるでしょう。
中盤までは同僚や上司の方たちが余興として実施して、最後は新郎様も参加させて実施してみるのはいかがでしょうか。普段垣間見ることができない職場のワンシーンを見ることができて、新婦様も格好いい新郎様にさらに惚れ直してしまうかもしれませんね。
消防士さんの結婚式【演出編】
結婚式の演出は、細部に渡って新郎新婦のこだわりが詰まっているもの。こだわりついでに、消防士さんならではの演出…なんていかがでしょう?
消防士さんならではのこだわり演出内容について、ご紹介します。
消防士さんのこだわり演出その1.テーマカラーを赤orオレンジに
結婚式のテーマカラーを決めるカップルも多いかと思いますが、消防士さんなら赤もしくはオレンジにしてみるのはいかがでしょうか?
ウェルカムボードや卓上のお花は赤をベースにするなど、統一感のあるカラー演出はセンスの良い披露宴としてゲストにも好印象を与えることでしょう。
赤やオレンジは、二人の熱い愛を表しているようにも見えますし、結婚式のテーマカラーにはピッタリなのではないでしょうか。
消防士さんのこだわり演出その2.キャンドルサービス
新郎新婦が中座し、お色直しをして再入場するタイミングで良く行われる「キャンドルサービス」という演出。
通常であれば、新郎新婦がテーブル1つ1つを巡ってキャンドルに火を灯していくのですが、その反対バージョンで火を消して廻っていく…という演出です。
消防士さんは火を見たら消さずにはいられない?!…という、職業柄を表す演出になります。
各ゲストのテーブルのキャンドルを消していくので、新郎新婦が高砂に戻るときには辺りは真っ暗です。
その後の演出で、新郎新婦で真っ赤に光るドリンクタワーを注いでいく、赤いスポットライトに映し出されて二人で愛のダンス…なんて演出をプラスしても良いのでは無いでしょうか?
消防士さんのこだわり演出その3.リングボーイまたはフラワーボーイの衣装を消防士スタイルに
リングボーイとは、挙式の際に結婚指輪を乗せたリングピローを新郎新婦のところまで運んでくれるお子さんのこと。
またフラワーボーイとは、新郎新婦が入場してくる際に、バージンロードにお花を巻きながら先導してくれる役割を担う小さいお子さんのことです。
通常は4歳から10歳くらいまでの、新郎新婦に縁のあるお子さんにお願いすることが多い演出です。
リングボーイやフラワー・ボーイは、新郎新婦より先に入場してくるため注目を集めやすいですし、お子さんの愛らしさに会場中もほんわかした優しい空気に包まれるステキな一瞬でもあります。
リングボーイもしくはフラワーボーイが着る衣装に決まりはないのですが、消防士のコスプレをした男の子が入場して来たらとっても可愛いと思いませんか?
新郎のご両親はその姿を見て、新郎の小さい時の姿を思い出してしまうかもしれませんね。
消防士さんのこだわり演出その4.引き出物袋を非常用持ち出し袋に
最近では引き出物はカタログギフトという場合も多いようですが、まだまだ古い風習が残る土地柄やお家などでは、引き出物をお渡しする場面もあるようです。
「せっかく結婚式に来ていただいたゲストの方を手ぶらで帰らせるわけにはいかない」という、気遣いの心でもあります。
せっかくの日本に以前から残る風習ですし、せっかくなら遊び心を織り交ぜつつ、ゲストの方にも印象に残る引き出物を準備されてみるのも良いと思います。
消防士さんなら、日頃から防災の心得は万全でいたいもの。その心得をゲストの皆様にもお裾分けということで、引き出物に非常用持ち出し袋を利用してみてはいかがでしょうか。
中身も保存食や防災ラジオなど、非常用グッズにしても良いのですが、それではあまりにも結婚式らしくないと思われるカップルは、非常時にも使えるオシャレなランタンとかキャンドルセットなども良いですね。
消防士さんのこだわり演出その5.炎をイメージした演出を
消防士という職業柄「炎」というイメージはやはり切っても切り離せません。安全に管理された炎を演出で使用すれば、よりイメージを生かしたオリジナルな披露宴を行うことができます。
炎の吹き上がる中で入場する様子はより魅力的に映るはずです…!
消防心さんの結婚式、ぜひ特徴を活かしてステキな式に!
消防士さんの結婚式にまつわる「お悩み」「余興」「演出」について、ご紹介しました。いかがでしたでしょうか、多少なりとも参考になったでしょうか?
消防士さんと言えば、一般市民とは少し違った特色あるお仕事なだけに、新婦側のゲストとしては「そんなこともあるんだ」なんて、消防士というお仕事について改めて知ってもらう良い場になるかもしれません。
結婚式は新郎新婦の思いをいっぱい乗せて、来ていただいたゲストの皆さんに今までの感謝とこれからのお付き合いのご挨拶をさせていただく場です。自分達の特徴を活かし、ぜひありったけの思いを詰め込んでいただいたいと思います。
とは言え、結婚式の準備は本当に大変です。いつものお仕事をしながら、余暇を見つけその中で結婚式の準備を進めていくのは、想像以上に心身ともに疲れます。
この結婚式準備の段階で、新郎新婦お二人の絆が試される、なんて話もチラホラ耳にすることもあったりなかったり…。その様な時は、無理せずにぜひプルモーに一言、お声掛けください。
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お二人にとって、一生の中でもっとも輝く思い出深い1日となりますことを、心より応援いたしております。