展示会への出店は、関係企業だけではなく一般顧客へも自社の商品アピールができる絶好のチャンスです。とは言え、どのようにブースを設置すれば良いか、悩みどころだと思います。
初めての出店であれば、どのようにしようか悩みことでしょう。数度出店していた場合にも、毎度似た装飾では飽きられてしまうのではないか、進化の無い企業と思われ魅力を感じてもらえないのではないか…という心配もあります。
今回は魅力的な展示会の装飾について、ご紹介していきたいと思います。
展示会におけるブース設営で押さえておきたいポイントとは?!
まず最初にご紹介するのは、展示会のブース設営で押さえておきたいポイントです。主なポイントは4つあります。
①場所 ②形状 ③レイアウト ④イメージ
それぞれのポイントについて、ご紹介します。
①場所
「場所」は”メイン通りに面して”いること、そして”似たようなカテゴリーのブースが周とにあること”が集客に繋がりやすいポイントになります。ただし展示会によって抽選式だったり、先着順だったり…と、必ずしも希望通りの場所にブースを設けられるわけではありません。
希望場所とは異なる場所のブースとに場合には、次から上げる「形状」「レイアウト」「イメージ」で工夫していきましょう。
②形状
「形状」で意識していただきたい点は、お客様がブースに立ち寄りやすいように、開放的な空間になるように意識しましょう。ブース自体の形が正方形だったり狭いという形状でも開放感を意識することで、圧迫感の無い空間にして顧客を呼び込むことができます。
③レイアウト
ブースのレイアウトを考えるにあたって、まずはブースのタイプを考えます。ブースのタイプは主に下記の4つがあります。
1.展示型…店舗のように商品を陳列する、展示メインとなるタイプ。
2.体験型…実際に見て・触れて・体験できるスペースを設けたタイプ。
3.セミナー型…椅子を並べて講習会のようなタイプの展示方法。
4.商談型…1対1でお客様とお話ができるスペースを設けたタイプ。
ブース面積に余裕があれば、これらのタイプ2~3を複合して設置するのも良いでしょう。
また、入り口には商品パンフレットを置いたり、社員を配置して声掛けしたり、能動的にブースへと呼び込む方法もオススメです。
④イメージ
イメージというと曖昧な感じに捕らわれるかもしれませんが、お客様にとって企業イメージは大変重要な選択ポイントなのです。
ブースで展示するのはもっとも推したい商品かと思いますが、まずは企業のカラーやフォントからイメージされる部分を強調したブース作りを考えてみると良いのではないでしょうか。もっとも大切なのは、こちら側が訴えたいセールスポイントよりも、お客様が見たいと思ってもらえる居心地の良いイメージを意識しましょう。
成功する展示装飾とは?
上記でご紹介したようなポイントも踏まえ、集客に成功した展示の装飾とはどのようなものがあるのでしょうか?こちらでは成功する展示装飾の例をポイントともにご紹介していきます。
開放的でリラックスできる展示装飾
先に、ブースに入りやすいように「通路に面している箇所の入り口を広く」などとご紹介しました。開放的空間はオープンな雰囲気から集客の第一歩としては大変有効であると言えます。
とは言え、他の人の視線やパーソナルスペースの確保は意識した空間であることも重要です。相反することを言っているようですが、人の導入と商品の良さを感じていただくためのブース滞在のバランスが大切なのです。
・圧迫感の無い格子の間仕切り
・上部からのれんを掛けて、意識的間仕切り
展示場のブースでハッキリとした仕切る空間を作ってしまうと、展示イメージと合わない…という場合には、圧迫感の無い感覚的な間仕切りを設けると良いのではないでしょうか。
デジタル演出によるインパクトのある展示装飾
IT系の展示会であれば、自社の技術を存分にアピールしていきたいところですよね。そのためにインパクトのある装飾でアピールしてみてはいかがでしょうか?
・大型LEDやプロジェクターを連動させた映像演出
・大型ビジョンによる映像紹介
・VRを使った体験イベント
映像は、ブースの前を通りかかった人にもアピールしやすい演出です。また、映像だけではなく音楽もあわせて利用することで、とても技術力の高いデジタル装飾として活用することができます。
ソーシャルディスタンスに配慮した展示装飾
新型コロナウィルスの流行から、ソーシャルディスタンスが日常的配慮としても求められる昨今。2023年現在、ウィルスへの対応はピークの時期より収まりつつあるとは言え、日常になりつつあった習慣はなかなか拭えないものがあります。
気持ちよくブースに訪れていただく配慮として、いまもソーシャルディスタンスを意識した装飾は有効であると言えるでしょう。
・出入口を分割する
・展示場を回る際に一定の流れになるように導線を誘導する
・仕切り(パーティション)の設置
・入り口に洗浄用アルコールを設置
過剰になる必要はありませんが、来場した方が安心できるように配慮した装飾を心掛けたいものですね。
自社ブランドを全面的に押し出した展示装飾
展示会への参加は、その時の新製品や一押し商品を展示するケースが多いものですが、自社のブランド力をアピールし、製品だけではなく全体的なイメージアップの底上げを測る目的で参加する場合もあります。
・自社のオンリーワンである技術/製品をアピールした装飾
・モノづくりの拘りをエリアに分けて展示
・自社の歴史に沿ったモノづくりと企業コンセプトのつながりを展示で解説
この場合、企業コンセプトや企業姿勢などをご来場になるお客様へ分かりやすく、尚且つインパクトを含めて伝えていくのはなかなか難しいと言えますが、長い目で見ると強力なアピールとなるためにブランド価値向上を目指す戦略としては大変有意義と言えるのではないでしょうか。
高級感のある展示装飾
展示では明るくプラスなイメージで取り組む企業が多い中、少し趣向を変えて高級感のある装飾は周りとの差別化を測るだけではなく、企業のイメージアップにもつながるのではないでしょうか。
・天井にシャンデリアのような装飾を施す
・壁面や床面を大理石のような雰囲気のようにする
高級感だけではなくても、他のブースと差別化を測った装飾は目を引いて集客にも有効です。
展示会で活用する装飾機材にはどんなものがあるの?
ではここで、実際に展示会で使用される装飾機材についても、ご紹介します。
①トラス
トラストは、簡潔に言うと「金属フレーム」のことを指します。三角形を連続して組み合わせた構造になっており、耐荷重に優れています。鉄筋製の橋や車やバイクのフレームなどにもよく使われている構造です。
トラスはアルミ製が多く、軽量で施工も比較的容易にできます。またアーチ型なども組み立てることができるため、デザイン的にも多様に対応することが可能です。
色もシルバーだけでは無く、ブラックやホワイトなどもあります。
②システムパネル
システムパネルとは組み立て式の外壁パネルで、主に「パネル」「ポール」「ビーム(梁)」の3つの部品で構成されています。パネルも軽量で持ち運びしやすく、展示会などの現場でよく使用される装飾機材です。
パネルの組み合わせによって空間のデザインパターンを変えることができます。例えば、出入口を2つにしたり、一部分を商談部屋のように区切りをつけた空間を設けたいなど、ブースの場所やイメージによって様々な形にアレンジすることができます。
③システムテント
こちらは先にご紹介したシステムパネルの布版をイメージしていただければよろしいかと思います。見た目的には運動会のテントに近いかもしれませんね。
こちらはパネルよりも設置や搬出入が容易で、他ブースとの仕切りに用いることができます。多彩パーツを用いることで、様々なレイアウトにも柔軟に対応することが可能です。
④その他(展示用パネル・椅子・テーブルなど)
上記では主な装飾部材についてご紹介しました。それ以外にも「椅子」「テーブル(商談テーブル)」「展示用パネル」「衝立(ついたて)」「LEDサインパネル」「受付カウンター」など、多くの装飾部材があります。
ご自身の使用用途にあった装飾部材をお選びください。
展示会の装飾を工夫して集客につなげよう!
展示会における装飾のポイントについて、ご紹介しました。 魅力ある装飾は、それだけでお客様を引き付ける力があります。 展示会で大事なことは、まず自社ブースに興味を持っていただくことです。そして、改めて自社や製品をアピールしていきます。
ぜひ、魅力を存分に発揮できる装飾をご検討ください。
プルモーでは、装飾に関するご相談・お手伝いを承っております。プロ仕様の演出機材のレンタルも行っておりますので、具体的なレンタルの可否のご確認から、実現したいアイディアのご相談まで、どうぞお気軽にご相談ください。